ガイド

イズミールとエーゲ海地方

デニズリ・パムッカレ

デニズリ

ビュユック・メンデレス(ミーンダー)川の近くで、高い山々に埋もれているような町がデニズリです。緑の多い渓谷がもたらす豊かな自然に囲まれたこの町の文化と歴史も、また豊かなものです。

この町の最初の住民はルヴィ人でしたが、ルヴィ人に続いてヒッタイト人が住み始めました。何世紀にも渡って、肥沃な土地がフリギア、リュディア、ペルシア、マケドニア、ローマ、ビザンティン、セルジュク、オスマンなど、いくつもの文明を支えてきました。

現在のデニズリは、広い道に公園やホテルが整った町です。町の中心にあるアタチュルク民族学博物館には民芸品や工芸品が展示されています。カレイチチャルシュスでは、お土産として銅製品や宝石、タオル、シルクのブラウスが売られています。チャムルック公園、インジリプナール公園、ギョクプナール公園ではピクニックも楽しめます。また松林の木陰を散歩するのもいいでしょう。気持ちのいい泉や温泉も人気を集めています。

パムッカレ

パムッカレは並外れた自然の驚異です。ここでは、地面から湧き出た石灰成分を含む摂氏35度の温泉水が100メートルの高さから山肌を流れ、無数のプールを作っています。温泉水がプールから溢れ出て、クリーム色の鍾乳石が形成され、世界に二つとない息をのむような景観が作り上げられました。綿や雪にも似たこの光輝く幻想的な城(「綿の城」とも呼ばれる)を作り上げたのは、まさにこの温泉水なのです。

この不思議な土地には、心臓病、循環器疾患、高血圧、神経性の障害、リウマチ、目や皮膚の病気、神経や肉体の疲労、消化器疾患、栄養障害に効果のある温泉が豊富に湧き出ています。

パムッカレ(デニズリから19km)へ向かう道路沿いには、キョウチクトウが茂り、続くリゾート地ののんびりとした雰囲気を予感させます。ホテルのプールは庭園の中にあります。小さな滝のある丘陵地の天然のプールは、自然を愛する人たちや日光浴をする人たちに喜ばれることでしょう。

ヒエラポリスの遺跡はもう一つの見どころです。この都市は紀元前190年にペルガモンの王であったユーメネス II世によって作られ、ローマ時代の温泉地として、2、3世紀に最も栄えました。ヒエラポリスでは遺跡が広い範囲に散らばっているため、次のようなルートで見学することをおすすめします。

街の壁を見物した後、八角形の聖フィリップのマーティリウムから2世紀の劇場へ。保存状態の良いステージ上の大理石のレリーフが見学できます。アポロ神殿の隣には「神聖な場所」があります。ここでは地面の深い穴(プルトニウムとして知られる)から有毒なガス(二酸化炭素)が噴出していましたが、聖職者たちは「他の者たちには致命的だが自分たちは大丈夫だ」と信じていました。そばにはこれを記した噴水があります。

パムッカレ・モーテルのプールにはローマ浴場にあった巨大な大理石の石板があります。次にバシリカに向かい、柱の立ち並ぶ通りを抜けてビザンティン時代とローマ時代に作られた記念門をくぐり、西の浴場に出ると、あとは共同墓地を見学して終わりです。共同墓地は2kmにも及び、墓石の形式別の特徴的ないくつかの墓石の形をここで見ることができ、アナトリア全土でも最も保存状態の良い墓地のうちの一つです。

東部浴場跡(East Bath) は、修復され、ヒエラポリスからの遺物を貯蔵する考古学博物館となっています。パムッカレには、この地域特有の石灰で作ったみやげ物を売っている店もあります。

また、真っ白な背景にカラフルなキリムが一層鮮やかに映えます。カラハユット温泉センターはパムッカレの北西5kmにあり、宿泊施設も充実しています。ここには鉄分を多く含む温泉水が湧き出ています。