ガイド

イズミールとエーゲ海地方

アイドゥン

この地方の中心地、 アイドゥン は上質のイチジクが採れることで広くその名を知られています。古代ではトラレスとして知られており、またこの町には名高い彫刻学校がありました。現在残されている遺跡の中で最も古いものは2世紀のものです。

1186年以降、町はセルジュク朝の統治下に入ります。博物館には町の各時代の工芸品が展示されています。海岸沿いには、「鳥の島」という名を持つ小さな港、クシャダスが、輝く砂浜の続く海岸にあります。

階段状に建てられている町からは、エーゲ海の中でも特に美しい入り江が見渡せ、まるで休日にここを訪れる人達を喜ばせるために町全体が建てられたようです。カレイチ地方のクシュショッピング・センターは人気が高く、いつも賑わっていて一晩中遊べます。ヨットが好きな方には近代的なマリーナもあります。クシャダスの北には、非常にきれいなトゥサン・クシュトゥール浜があり、また南へ23kmの所には、楽しいリゾート地、ギュゼルチャムルがあります。

ギュゼルチャムルから西、クシャダスから30kmに位置するディレック半島国立公園には、たっぷりと時間を取って訪れたいものです。公園内外の素晴しい眺めや、また他ではあまり見ることのないアナトリア・チーターや野生の馬など、トルコの珍しい野生動物を見ることができます。この国立公園は野生動物の保護地区に指定されており、数多くの動物や鳥の楽園となっています。

西側ではメアンデールと呼ばれるメンデレス川 の渓谷では、多くの文明が育ってきました。松やオリーブ、オレアンドの林の中央にあるチャミチ(バファ)湖も立ち寄りたいポイントです。ここではゲストハウスに泊まることもキャンプを張ることもできます。

湖の東側には ベシュパルマック山の5つの頂が並んでいます。コンスタンティノープルからこの地に移住してきたギリシア正教会の司祭達は、山の麓や湖に浮かぶ島に修道院や教会、チャペルを建てました。湖の近くには古代都市ヘラクリアの遺跡があり、また山の東側にはアリンダの遺跡があります。この渓谷は、プリエネ、ミレトス、ディディマ、アフロディシアス、ヒエラポリスなど、いくつもの大都市の興亡を見守ってきました。この静かな国定保護地区は、バード・ウォッチングやハイキングを楽しみたい方、自然愛好家、写真家には最高の場所と言えるでしょう。

ギュルリュバフチェ(プリエネ)はイオニア時代、最も活気のある港でした。紀元前4世紀にミレトスのヒポダモスは、碁盤の目のように道を作るという優れたシステムを導入しました。このシステムは、都市計画が考えられるようになった初期のすばらしい事例の一つです。プリエネと同様、ミレット(ミレトス)もイオニア時代に栄えた港であり、哲学者や賢人もこの町から輩出されています。劇場を見るだけでもこの町を訪れた価値はありますが、保存状態のよいファウスティナの浴場や考古学博物館も見逃せません。

ディディム(ディディマ)には、遺跡が1つしかありませんが、素晴しい土地であることには変わりません。アポロ神殿は古代遺産の中でも最も神聖な神殿とされ、二列に並んだコロネードのポルチコが巨大な神殿を囲っています。何度も略奪に遭い焼かれた神殿ではありますが、いま尚その優雅な美しさを保っており、見る者を驚かせています。

考古学的価値のある地からさほど離れていないアルトゥンクムの美しい浜辺には、多くのゲストハウスがあり人気を呼んでいます。またこの地域では、アクビュックもリゾート地として知られており、よいホテルがあります。

ゲイレ(アフロディシアス)には長い歴史がありますが、愛と美の女神アフロディーテに捧げられた町が傑出してきたのは紀元前1世紀のことでした。古代の遺産の中でも最も高価とされる宝がこの町から発掘され、また神殿や、記念碑、浴場、劇場そして素晴しいスタジアムなど、公共の建物は驚くほどの技術で彫られた大理石で装飾されています。こうした飛び抜けて素晴しい神殿と大理石の彫刻から、この町の職人の熟練した技術の噂が広まり、アフロディシアスは古代の彫刻学校の中心となりました。アフロディシアスの驚くばかりの芸術品の多くは、現地の博物館に収められています。また、劇場と会議場の遺跡も大変良い状態で保存されています。

アイドゥンの東を35km行くと、毎年春に芸術と文化フェスティバルが開催されるスルタンヒサールがあり、近くにはオリーブに囲まれた古代遺跡、ニーサがあります。2世紀には有名な教育機関がある町として知られていました。