古代ウラルトゥの首都トゥシュパがあったヴァン (ビトリスから170km東) は、いまではヴァン湖東岸への旅行者がやってきます。辺鄙ながら重要な街であるヴァンは、岩山のふもとの緑あふれるオアシスの中にあります。 紀元前9世紀の風格漂う城跡は、新旧両市街を見下ろしており、岩山に穿たれた階段を上ると、ウラルトゥの城塞へ出られます。この階段を半分程登った辺りに刻まれている文字は、クセルクセス(セルセ)王を称えるくさび文字です。城塞の中には、ウラルトゥ王家の岩墓があります。旧市街にはセルジュク時代、オスマン時代の建築様式を反映している、ウルモスク、フスレヴ・パシャ・モスク、カヤ・チェレビ・モスク、イキズ廟 (双子の霊廟) があります。ヴァンで注目の考古学博物館は、今は無人の旧地区から奥に入った新市街にあります。ヴァンの女性たちは今も伝統的な生活を守っていて、青や赤、白の美しい模様のあるキリムを織り上げています。魅惑的なヴァン猫は、密生した白毛に覆われ、目の色が青、緑と片方ずつ違っている保護指定種の猫です。トルコの主要郵便局の収集切手部門では、この美しいヴァン猫の切手を販売しています。
ヴァン イスケレシ (ヴァン桟橋) では、居心地の良いティー・ガーデンやレストランが人々を魅了します。リゾート・センターのエドレミットは14km南西にあり、泳いだり、キャンプのできるビーチがあります。同じ方向にあるゲヴァシュにて、装飾が施された墓碑が数多く見られるセルジュクの墓地や、綺麗なハーリメ・ハトゥム霊廟を訪問することができます。
ヴァン湖は標高1720m にあるトルコ最大の湖で、北西側にはシュプハン山 (4058m) 、南側にはイフティヤル・シャハップ山脈といった、美しい山々に囲まれています。湖周囲を巡って、古代ウラルトゥの古跡やこの辺りに住んでいた他文明の人々が残した旧跡などを訪ねることも出来ます。
ヴァン湖には、僧院や教会が建てられている島々があります。居住地から離された場所であることから、そこに宗教の共同体があったことが伺えます。特に重要な島は、ヴァンの41km南西にあるアクダマル島 (岸からは船で30分) です。この島には、旧約聖書の場面や人物が入念に彫刻された石壁を持つ10世紀ころの教会があります。観光見物の後は、泳いでみたり、島のアーモンド林でのピクニックを楽しんだりもできます。時間に余裕があるなら、チャルパナック島の景色や、現在博物館に転用中の12世紀の教会などを訪れると良いでしょう。
ヴァンからハッカリ街道を35km行ったチャウシュテペには、貴重なウラルトゥの城跡が残っています。1970年に発掘が開始され、今は神殿や王宮、犠牲用の祭壇、碑文などを見ることが出来ます。ホシャップへ向い、のどかな地帯を曲がりくねって走るハッカリ街道を行く途中にあるゼルネック・ダム湖は、休憩スポットになります。ホシャプは、ヴァンから60kmにあり、小さな丘の上におとぎ話に出てくるような17世紀のお城が建っています。内部はかなり傷んでいますが、外観の銃眼や小塔はよく保存されています。
ヴァン湖周辺の魅力的な自然景観は、ヴァンから88km北にあり、心が和むティー・ガーデンやレストランがあるムラディエの滝でしょう。また、ヴァンから60km南のガフニスピ-ベヤズチェシュメの滝もおすすめの見どころです。