東アナトリアについて

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Top > ガイド:東部アナトリア: ヴァン
ガイド:イスタンブール

この地方へ最短で行くのは、中央アナトリア高速道に乗ってカイセリ、マラティヤ、エラズー、ビンギョル、ムシュ、ヴァンを通り、ハッカリを経由してイランへ向うルートです。

アナトリア地方01マラティヤ (アンカラより東670km) はアンティ-トロス山脈のふもとに広がる肥沃な平野にある賑やかな都市です。考古学博物館に収蔵されているのは、フラット (ユーフラテス)川下流 地域から発掘される新石器時代から金石併用時代にかけての出土品です。マラティヤ市立博物館の隣には、通路全体に銅製品の店が立ち並ぶ市場があります。また、マラティヤは国内の杏子生産の一大拠点で、杏子のお菓子、ドライフルーツや新鮮な杏子の実などの試食ができます。現在のマラティヤより起源が古い二つの小さな町へも足を伸ばしてみてもよいでしょう。7km離れたアスランテペは紀元前1000年頃のヒッタイトの首都で、9km先にはかつての古代都市メリテネであったバッタルガーズィがあります。バッタルガーズィにはビザンチン領であった遺跡や、町中にはセルジュク様式建築の最良例とされる13世紀のウルモスクが残っています。

アナトリア地方01エラズーは、19世紀に古代のハルプト城を頂いた山陰となる平野に建設された町です。ハルプトは重要な教育文化の中心でした。数回の地震による破壊と近年のエラズーの建設で、人々は新しい町へと移動し、ハルプトの人口は激減しました。それでも、見応えのあるセルジュクのモスクがいくつか残っています。巨大な人造湖を擁するフラット(ユーフラテス) 川のケバン・ダムとカラカヤ・ダムは、周囲の環境を著しく変化させました。エラズーの南25kmには、ゆったりとした気分にさせてくれる、美しく静かなハザル湖があります。

夏期にはビーチや観光施設が解放されています。ハザル湖岸の9つの浜は、ブルー・フラッグ(EUが認定する、美しい浜に与えられる賞)が授与されました。ハザルババ山はハイキング向きの素敵な場所で、近々スキー場としてもオープンする予定です。

高い山々に囲まれたトゥンジェリは、エラズーからエラズー-エルズルム街道を133km北へ向った所にあります。途中、中世に建てられて現在まで良好な保存状態を保っているペルテク要塞に、是非立ち寄ってみてください。トゥンジェリから60km北西のムンズル渓谷 国立公園はオヴァジュクに近く、マスの大群が押し寄せる急流で、周囲の景色を楽しみながらの魚釣りを楽しめます。

アナトリア地方01ビンギョルという街の名は、「千の湖」を意味し、周囲の山々に沢山ある氷河湖にちなんでいます。街中には中世の要塞が遺構となって残っています。西20kmのところには、ビンギョル-ヨルチャトゥ (クルジャダー) スキーセンターがあります。ビンギョルはそれぞれの時代に、セルジュク王朝、モンゴル、アクコユン(白羊朝)、ペルシャ、オスマン帝国に支配された歴史があります。

ムシュ (ビンギョルから115km東) は6世紀に建設された都市です。ウル・ジャーミイ (大モスク) は、14世紀後半のオスマン様式建築です。歴史的に重要なムラト橋はムシュから10kmのムシュ-ヴァルト街道にあり、12のアーチを持つセルジュク様式のものです。17世紀〜18世紀にかけてつくられたモスク、ハジュ・シェレフとアラーッディン・ベイは一見の価値があります。コルクテリの名産であるキリムとスィールト毛布は、是非ご覧いただきたいです。ヴァルト地方には、ウラルトゥの遺構が残るカヤル・デレ村があります。ヴァルトから20kmのハムルペット湖は、マス釣りやアヒルの猟、ガンや鴨狩りが楽しめます。

アナトリア地方01マラズギルト地方は、1071年にビザンチンを破ったセルジュクの拠点でした。今は、4つの風変わりな城、橋、古墳等が見どころです。ブラヌク地方には、1290年のモッラケント・モスク、1321年の神学校があり、ともにシェイフ・イブラヒムがアハラット産の石材を使用して建造しました。カザン湖は、魚釣りやピクニックにいい場所です。

活気溢れる都市ビトリス(ムシュから85km東) は、緑のオアシスの中に位置しており、タバコ産業の一大拠点です。街の建物、シェレフハン・メドレセや12世紀のウルモスク、セルジュク時代のギョクメイダン・モスク、オスマン時代のシェレフィエ・モスクなどの建造物にも地元産の黒みがかった石が使われています。

ビトリス・サプギョル・スキーセンターは街の中心の近くにあります。ヴァン湖 (ビトリスの25km北東) は西岸のタトヴァンから列車を乗せるフェリーを利用して、対岸まで渡ることが出来ます。ネムルト・ダー (アドゥヤマン地域にあるネムルト山国立公園ではなく、ネムルト山のこと。) では登山に挑戦することもできます。山の中腹には、火山性の温泉が湧き出ている深い火口湖があります。

アナトリア地方01アハラットの遺跡はタトヴァンから44km北のヴァン湖西岸にあります。かつてはトルコ芸術文化の重要な都市であったこれらの遺跡も、今は近代の建造物の間に点在しています。12世紀にはヴァン盆地を統治していたトルコ系諸国の首都でした。数々の霊廟、特にエミール・バユンドゥル廟、ウル廟、ハサン・パシャ廟、チフテ廟などを見れば、セルジュクの墓廟建築と装飾様式の概要が理解できるでしょう。セルジュク時代の墓には、優雅に刻字された12世紀の記念墓碑があります。トルコ美術博物館には、陶磁器のコレクション、古代のコイン、装飾品などが展示されています。アハラット新市街には、湖畔の旅行者のための宿泊施設、浜辺の施設やレストランなどがあります。

アナトリア地方01湖沿いをドライブすると、岸辺に地元の暗色火山岩でできたウルモスクが建っているアーディルジェヴァズまで行くことができます。アーディルジェヴァズの10km西にはケフ城とその近くに紀元前9世紀ウラルトゥのハルディ神殿があります。ここから出土した遺物は、アンカラのアナトリア文明博物館で見ることができます。アーディルジェヴァズ高校の敷地内には、神殿の柱の基部が置かれています。